ドラマみたいな事って本当にあるけれど



ほぼほぼ仕組まれてるぉ(・∀・)







森野さんがいる。



いつもはスーツの森野さんだけど、今日はジーパンにダウンで



完全に休みの森野さんだ。



「何してんの?」



私の腕を掴んでいるAの震えは止まった。



その代わりに、固まった。



私は両腕を押さえられた状態のまま



私「ん?

つーか、森野さんこそどうしたの??」



うん。



森野さんが居る状況が分からないww



森野さんは私の質問に答える事もなく



ただ、固まったAに見事にラリアットをかました。



私の腕からはAが離れてAは壁に全身を打ち付けると言う、見事な流れ技ww



「優花さんは向こう行ってな?

女の子が見るような場面じゃないよ」



そう言う森野さんは壁に身体を打ち付けて座った状態のAの頭の横に足をダンッ!!と置きながら私に言う。



うん。



はい、そうですかって言える訳ないだろ。



森野さんはAの頭を掴んで



「お前俺の居ない日狙ったな?

確信犯だろ、どう見ても。

死にたいの?」



……….。



ヤバイ。



これ、鞄を投げられた時どころじゃない。



私、優花がガチで引く位までヤバい。



本当に殺すなんて事はしなくても、この人は男の人相手に勝てるだけの力や力量や技がある。



多分、Aに恐怖を完全に植え付けるだけの術も..。



私みたいにただただ喚くだけじゃない。



この人は「その気になれば出来る」んだ..。



森野さんを怖いと思った。



本気で。



今まで無茶苦茶な人間って見てきたけど



どこまでも無茶苦茶な人間っていたけど



若さじゃない。



勢いじゃない。



喧嘩じゃない。



Aは



「何なんですか!?

何ですか!!!!」



と、ビビりながら言うけれど



ガチで止めろ。



私「森野さん、本間に止めて。

お願いやからマジ止めて」



客観的に人が誰かに危害を及ぼそうとするのを見るのって、こんなにも怖いのか(´・ω・`)



私も年を取ったもんだけど、この年齢になれば守るものが多過ぎる。



自分が原因で森野さんが大事なものを失ってしまうかも知れないと思うと怖くて



森野さんも怖くて



いつも優しいし、笑ってるし



「男なら投げれば済む」って言ってたのに、投げても済んでねぇし。



「優花さん、何された?」



私「何も」



「腕、見せな?」



多分見せたら森野さん怒る。



だって痛かったもん。



そしたら森野さん、もっと怒る(・ω・`)



私「嫌。」



「いいから見せな!」



私「嫌!!」



森野さんは小さく溜め息を吐いて



「..何で?」



と聞いた。



理由はただ一つ。





私「森野さん怒るやん」



うん。


もう怒ってるけどな( ´,_ゝ`)プッ