私は駄々をこねて専務を困らせたい訳じゃない。



泣くだけ泣いたらふっ切れた。



私に出来る事。



それは去って行く専務に心配をかけない事。







私「昨日‥‥ってか何時間か前やなw

遅くにごめんね?」



森野さんとの朝の一服中に言った。



「あれ?元気だね?

落ち込んでるかと思ってた」



私「泣くだけ泣いたらスッキリした(๑•̀ㅂ•́)و✧

私、専務を泣かせたい訳じゃないもんw」



「あ、涙枯れてなかった?」



私「おぉww

枯れてなかったみたい!!



こんなに泣けるか??

って自分でも思ったもんなwww」



辛くて痛くて苦しくて。



だけど私は専務が辞めると言うならば、それに見合う最高の舞台を設けよう。



今まで勤めた数十年。



どんな形で退職を決めたとしても、誰よりも華々しく送り出そう。



「専務がいたからこそ、私は今までやって来れた」



「専務が居たからこそ、今までみんな頑張って来れた」



専務がどんなに潰れてしまっても



専務を慕っていたのは会社にいる全員だと

出来得る限りで専務に伝えよう




私「しゃあないわな。

専務が決めた事やから」



「諦めたの?」



私「‥‥私は言いたい事は全部言うたもん。

その上で専務には届かんかった。



“じゃあどうすんの?”ってなった時に、私は専務が泣かんで済むようにするだけよ(๑•̀ㅂ•́)و✧」



専務を困らせたい訳じゃない。



専務を泣かせたい訳じゃない。



専務は「仕事がしたい」と言って泣いた。



だけど私は‥‥私にはそれが出来なかった。



私「送別会しようや♪

盛大なやつ!!

森野さんも知らん人とか呼ぶけど、多分みんな来てくれる!!」



私に出来る事は、送り出す事だけだ。



私「んでさ、今までの誰よりも大きい花束渡そうや!!

私、みんなに言うから(๑•̀ㅂ•́)و✧」



森野さんは黙ってた。



私「あ!!色紙や!!

メッセージとかいるくない!??

何し急すぎて忙しいなwww」



私に出来る事は送り出す事だけだから。



私に泣いてる暇はない。