「一人の為に人を敵に回してくれる子」だと



森野さんがそれを言うのであれば、私はそれは森野さんの方だと思う。



うん。



やっぱり森野さんはバカだった(・∀・)







私「森野さん専務に変な事言うたやろ!!」



「何が?

事実を報告はしたけど、変な事言った覚えとかないけど?」



この野郎‥‥‥(# ゚Д゚)



森野さんは飄々と、そして淡々としているけど



最近の森野さんを見ていて分かった事が一つある。



私「ありがとね、専務止めてくれて。

私だけじゃどうにもならんし出来んかったや(´・ω・`)」



そう言う私に森野さんは



「止めてないからww」



そう笑って言った。



うん、これね?



森野さん照れてるwww



そして



「でも、専務がいなくなるのは嫌なんでしょ?」



‥‥‥‥‥(´・ω・`)



私「そら嫌やったよw

専務が決めた事やからしゃあないと思うようにしてたけど、我慢してただけやもん」



専務が決めた事だから、それがどんな道であれども笑って送り出そうと決めた。



専務がいつでも帰って来れるようにする事

それが今の最善でしかないのだと、私は一旦諦めた。



ストーカーばりにしつこかったけどww

(ノ∀`)タハー




「知ってるww」



森野さんは笑うけど、でも。



私「でも森野さん‥仕事量、また増えるんじゃないの?

専務の仕事も一緒に覚えて行くんやろ?

大丈夫?」



森野さんが専務に言ってくれた事は嬉しい。



言葉だけでもきっと専務は十分だったのかも知れないけれど、専務が救われたのは



森野さんは確実に行動に移す人だから、だ。



その場凌ぎの調子の良い言葉を並べた訳じゃなく、森野さんは「覚える為にどうするか?」を考えられる人。



きっと他の誰かじゃ専務の気持ちは動かなかっただろう。



「大丈夫なんじゃねぇの?

そんなに心配要らないよ♪」



森野さんはそう言ってくれるけど、正直申し訳ない。



結局は森野さんが更に仕事を抱える事になるんだから。



私「うん‥ありがとう」



専務は森野さんが救ってくれた。



私は森野さんの何を手伝う事が出来るんだろう‥。



そんな私の心境を知ってか知らずか、森野さんは



「今回の専務にしたってそうだけどさ‥

辛いの隠して、そうやって無理して笑って泣くんだろ?

要らないから、そう言うの」



‥‥本当、この人は的を得てくるな。



「一人で辛い思いしなくていいんでしょ?

みんなで頑張るのが組織なんだろ?

ただそれだけだよ♪」



いやいや(ヾノ・∀・`)

どんだけ素敵なんだよwww

(*´д`*)アハァ




私「一人は皆の為に?」



「だね♪」



私「皆は私の為に‥か!!(・∀・)」



「いや、そこを強調しなくていいからww」



私「明日から使おう!!

早速朝礼で使おう!!

皆は私の為に!!!!(๑•̀ㅂ•́)و✧」



「速攻嫌われんじゃん?w」



私「私やったらローリングソバットかますね!!ww」



うん(・∀・)



バカ2人www

m9(^Д^)プギャー




森野さんが専務を止める最後の砦となった事は、最早会社全体が知っていた。



(ノ∀`){触れ回ったの、私だけどな!!



「森野さんにお礼言うて」って(*´・д・)(・д・`*)ネー



「‥‥優花さん、みんなに余計な事言ったでしょ!!?」



私「何が?

事実を言っただけで余計な事言うたつもりないけど?(●´艸`)」



「‥嫌な女!!w」



私「黙れw

最高の褒め言葉やわ(๑•̀ㅂ•́)و✧」



森野さんは笑って、いつもと変わらない。



専務も変わらず、そこに居る。





この時に私ははっきりと見た。



人には3種類の人がいて


  • 何とかしようと足掻く人
  • 何とかなるのを、ただ待つ人



  • そして


  • 何とかなった後で動く人




その代表がAだった。