ミスを他人事と捉えているか
全体の責任と捉えているかは
完全に自分にも非があると分かった時に本性が出るものである(・∀・)
by優花
「朝田中さん泣いてなかった?
私の見間違いかなぁ..」
会社に帰るとメガネ君と白髪さんがそんな話をしていた。
私「泣いてたよ。
打ち間違いの事で社長が田中さんに言うたみたい」
Aはまだ戻っていなくて
「田中さんも可哀想やわ。
社長も田中さんに注意する前に人増やさなあかんわ、本間に。」
うん
「本人が注意する以外にない」と切り離したクセに「可哀想」とか言ってんじゃねぇよ。
そう思うなら繰り返さないように一緒に対策考えてやれよ。
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
私「私は今から社長と話してくるから」
「話って何すんの?」
私「今回の伝票の事。
本間に田中さんが打ち間違えた事だけが悪いのかどうか。
田中さんだけが気を付ければ済む事かどうか、とりあえず“何でそうなったのか”から確認してくる」
私には田中さんだけが悪いとは思えない。
田中さんだけが気を付ければ防げる事だとも思えない。
「もういいんちゃうの?
そんなわざわざ話ややこしくせんでも….」
私「は?
今“田中さんも可哀想”言うてたやん。
また同じ事繰り返したら、また田中さん泣きますよ?」
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
どうしてこの人達はいつも人が何かする事であれば
「して然るべき」なのに、自分達は何もしないんだろう..?
事務所に入ると恐らく今回のミスの処理であろう書類に社長は埋れていた。
私「社長、今回の伝票の話詳しく教えて」
どの会社でも同じだとは思うんだけど、大きなミスがあった時は得意先企業の本社へ改善書を提出しなければならない。
私「何件か打ち間違いがあったって聞いたんやけど、それってどれ位の頻度であるんスかね?(・ω・`)」
社長は
「おぉ、ちょっと待てよ」
と言って鞄の中から一つのクリアファイルを取り出した。
中には書類が挟まっていて、その中から今回打ち間違えた仮伝票のコピーを取り出した。
「これが今回間違えて打ち込んだ伝票のコピーや。
これはお前達が企業に持ち出す伝票やな?
..これは誰の字や?」
間違いない。
コピーには赤のボールペンで手書きで訂正がかけられている「生の書類」だ。
私「伝票は事務所が用意してくれるから、これは森野さんの字やけど森野さんは関係ないっスわ」
……….ん?
森野さん?(゚д゚ )
いや、森野さんも伝票は用意してくれる。
だけど今社長が提示している伝票のコピーはA4のコピー用紙3枚
全部で10枚分の伝票のコピーがある。
その伝票の字、全部が森野さんの書いたもの。
確かに森野さんも伝票の用意はしてくれるけど、伝票の用意をするのは違う事務員で
森野さんが伝票を用意するのは準備してくれる事務員が休みの時だ。
私「社長、これで全部?」
「そうや。
こんなにあるんや」
私「貸して!」
見てみると全ての伝票の日付けは同じ。
その日の業務日報を調べると私は休みで
行き先と伝票を照らし合わせても間違いない。
全てAが行った先の伝票だけがマイナス計上されている
‥‥なる程な。
私「社長、そもそも原因が分かったわ」
うん。
私、優花を舐めんなよ!?(゚д゚)