Aはいつまで経っても変わらない。
自分が人を動かすのではなく
自分を見て、人が動いてくれるのを待つ(・∀・)
森野さんに「ギャン!」と言わされたAは
いつもの如く案の定、自分に件数を付ける予定を立てた。
いつまでも在庫を合わせると言う事をしないまま
指示を出す立場になる為の然るべき事をしないまま。
数年前までは件数を走れば=仕事量になってはいたけれど
私だけじゃなく森野さんまでが売り上げを上げ出せば最早それは通用しない。
私「何で私と森野さんがたったこれだけの件数なん?」
そう聞いても変わらずAは
「どうせ手伝ってくれないでしょ?
1人でやるからいいです」
と。
私、優花は短気なのでごちゃごちゃと煩い時
「やりたくないならやらんでいい。
私がやる!!!」
とは言うけれど。
少なくとも私はよっぽど煩い時じゃないと言わないw
しかも
私「あんたが行ってどうすんの?
あんた行くだけやろ?
売り上げ全く上げへんやん」
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ん?
これは絡んではいないww
流石にこの予定には白髪さんも
「A君、これはちょっと時間的に間に合わんのちゃうかなぁ?」
と止めた。
白髪さんが止めるなんてよっぽどだ。
「じゃあどうすればいいんですか!?」
いやいや。
てめぇが1人で勝手に決めた事だうがよww
私「1人でこんなに行かんでもいいやん。
みんないてるんやから」
と、私が言うとでも?
鞄投げ付けといて甘いんだよ。
今までであれば放っておかなかったとしても
何年も同じ手法が通用する訳じゃないし
“私は大変です。分かって下さいアピール”
に、いい加減付き合ってられない。
今黙ってるだけでも有難いと思え。
今まではそれでも“仕事だから”と100歩譲って来たけれど
そもそも私と森野さんの2人だけでも月の売り上げは単純に計算しても会社は4、5人の人件費は支払える位だ。
私達は自分達の給料は売り上げと言う形で自分達で稼いでいて、それは社長も認めている事。
私「白髪さん、放っておきましょうや。
どうせ社長が許しませんて」
今までは社長もAの予定に口出しはしなかったけど
私は社長が会社に顔を出す度に一緒に煙草を吸っていて
それこそ出張先で森野さんがどうだ、とか
Aが「やります」と言った事の途中経過も話していて
社長の口から
「優花は件数走った方がいいからAにもそれは伝えてある。
お前は売り上げをしっかり上げてくれよ!!♪」
とも直接言われている。
Aは社長は自分に全ての話を通していると思っているけど
そんな時代も終わっているのだ。
Aは一人、会社の時代の流れに着いて来れないまま
がむしゃらに頑張りさえすれば、認めてもらえると信じて止まない。
周りが理解し、手を差し伸べ続けてくれると信じて止まない。
どうすれば? を考える人間が多くなれば、それは通用しないのに。
そしてその夜
私のスマホが鳴った。
着信 社長