どうして森野さんはいつも都合よく私の前に現れてくれるんだろう‥。



どうしてこの人はいつも助けてくれるんだろうか。



全てドンピシャなタイミングで‥‥。







「社長に怒られる」と言われれば白髪さんは動かない。



森野さんは白髪さんよりもずっと後輩のはずなのに、白髪さんは何も言わなかった。



「白髪さん、言うてくれた!?どうなった??」



そんな問いに白髪さんは答える。



「社長の許可が下りひんみたいで、やるしかないですわ」

と。



うん。



やれば出来るなら、つべこべ言わずにさっさとやれよ!!(゚д゚)



全力でやる事を最終手段に残しておくな!!

(*´・д・)(・д・`*)ネー



私「本間に色々ありがとね?」



「ん?何が??」



私「朝止めてくれたのとか、個数減らすとかアホみたいな話止めてくれたりとか。」



「別に特別何もしてないでしょw

普通の事だよ」



夕方、喫煙室で一緒に煙草を吸う森野さん。



森野さんは分かりやすい。



1人で煙草を吸う時は半分で消すって事を、私は知ってる。



車の吸い殻を見たら分かる(*´・д・)(・д・`*)ネー



私と吸う時はギリギリまで吸う事も、森野さん自身が落ち着かない時は2本吸うって言う事も。



私「社長に電話した。

専務にもLINEした。

‥‥私、終わってるわぁorz」



森野さんは少し笑って



「社長に電話したの?

何て??w」



私「専務の事、どう言う事!??って。

社長が専務に頭下げろって言うた。」



社長に電話した時、社長は笑っていた。



「専務、そんな事言うてるんけ?」



私「言うてるから電話してるんでしょうがよ!!

専務がおらな会社が成り立たん。

“ちゃんと”専務の話聞いて、社長が引き留めて!!

私達じゃ無理やから!!」



社長は笑って

「心配すんな」

と言った。



私「だから大丈夫かな?

って今は思ってる(●´艸`)



てか私、超カッコ悪いよなorz」



「カッコ悪いって事はないんじゃねぇの?w」



ヾノ・ω・`)イヤイヤイヤ



私「私、追いかけた事ないどころか振られた事ないもんw」



森野さんはコーヒーを噴いた。



..この人、コーヒー噴く時が多いなw



そんなビックリしなくても(*´・ω・)(・ω・`*)ネー



「..それ、スゲェね(゚Д゚;)」



私「ん?

いや、私がこんな性格やから別れ話される前に別れるってだけよw

だから今専務に振られたら立ち直れそうにないわぁ(´・ω・)」



冗談でも何でもなく、本当に。



「振られる時もあるよ♪」



私「….森野さん振られた事あんの?」



「ある訳ないでしょww」



私「うわ..すっげ嫌な奴!!」



「え!?何でよ!?(;゚Д゚)

つか今、優花さんが言ったんじゃん!!」



私「えー‥

私のニュアンスと何か違うもーんww」



私と森野さんはそれ以上、敢えて専務の話はしなかった。



私は“何とかなる”と思っていて



森野さんは“きっと無理”だと思っていた。



専務の話をしても論点が合わない。



そしてここから先は私達が踏み込める領域じゃない。



社長と専務の話でしかない。



私「社長が専務に頭下げてくれればいいんやけどな‥」



「振られないといいね!!」



私「もぉ!バカにして!!!!」



私は“何とかなる”と信じて疑いもしなかった。



この会社は専務があってこそ。



それを分からない社長ではないだろう。



専務がいなくなる「今」を、未だに私はイメージ出来ない。



いつもと変わらない専務。

朝、泣いていたのが嘘かのように‥‥。



そんな専務の姿に私は安心していて



だけど側で見ていた森野さんは安心出来る訳がなかった。





その日の深夜、一通のLINEが私を絶望に落とした。



相手は当然、専務からだ。



時刻は午前2時30分。