深夜の2時30分に届いた一通のLINE。



相手は専務で、そこには



「優花ちゃん、ごめん。

社長と話して今月末で退職が決まった」




そう書かれていた。






絶望




こう言うと大袈裟かも知れない。



だけど私にはこの言葉しか浮かばなかった。



私「無理です。嫌です。断ります」



ボロボロと涙が溢れて止まらない。



悲しいのか寂しいのか、怖いのか辛いのか、痛いのか悔しいのか



何も分からない。



多分全ての感情が入り混じっていたんだと思う。



本当はすぐにでも電話をしたいけれど、通は寝てる。



そして同時に痛い程に分かる。



私はきっと、止まらなくなる。



泣きながら、専務に送った。



「何でいつも諦めんなって言うてた専務が投げんの!?」

と。



「私は諦めへんからな!!!!」

と。



私は組織である以上、誰か一人に負担がかかるのは違うと思っている。



助け合いが出来る事

それが組織に属するリットだ。



責任転換が出来る事じゃない。



誰かがケツを拭いてくれる事じゃない。



助け合って、学び合って、広い視野で様々な事を見て知って、成長する事。



それが組織に属するメリットだ。



人間関係で苦労する事も多いかも知れない。



仕事である以上、付き合いたくもない人間とも付き合わなければならない。



だけどそれは全て、自分の糧になる。



クソ程見てきた。



クソみたいな経験もして来た。



その上で思うのだ。



一人が全てを負うのは違う、と。



だから私はいつでも言う。



「そこにミスした原因があると思うならお前がやれ」

と。



「知ってて放ってた奴に言う資格はない。同罪じゃ!!」

と。



うん。



だから嫌われるwww

(ノ∀`)タハー




責任逃れ、させないからねー(・∀・)



今回、専務が潰れた。



専務は受け止め過ぎた。



一人で受け止め過ぎた。



‥‥何もかも。



私「ずっと言うてるやん!

誰か一人に負担がかかるのはおかしい

って。



今からでも、専務が楽になるように頑張るから!

私、聞けるようになるから!!



専務がおらんとかマジで無理!!」



思うまま、一方的に送り付けながら



打ちながら泣いてた。





こんなにも心臓が痛くなる事。



私は過去に居た元カレの時以来、経験はしていない。



そして二度と経験しないものだと思ってた。



痛くて、辛くて、先が見えない不安や後悔なんて

私には無縁だとしか思わなかった。



だって免疫が付いてるから(゚д゚)



「依存しない事」



それが自分を最大限に守る事。



だけど私は「恋愛」に関しては依存をしないと学んではいても



他の誰にも依存してないつもりでいても



結局一人じゃ生きてはいけない。



私は専務に依存していた。



それが専務を追い詰めた。



こんなに泣けるものなのか?



この歳になってがむしゃらな涙を流す事があるとも知らなくて



でも、誰にも助けを乞う訳にもいかない。



失恋じゃない。



“仕事の事”だ。



嫌なら辞めればいい。



辛いなら辞めればいい。



簡単そうで難しくて



簡単に言えるけど、簡単じゃない。



だから分かる。



専務が簡単に決めた訳ではない事も。



….私に出来る事は何もない。





「森野さん、専務今月末までに決まったって」



時間はもう3時前にも関わらず、私は森野さんにLINEした。



「そっか。早く寝な」



深夜にも関わらない事は勿論だけど、珍しく森野さんから間髪入れずの返事があった。




..森野さんも眠れないのか。




そう思うと余計に泣けた。