専務を笑って送り出す。



そして、専務の居場所を私が守る。



専務を引き留める事が出来ないのであればせめて、私が出来る事は専務が笑えるようにする事だけだ。



花束はメガネ君が注文してくれると言ってくれた。



私「花束を贈呈するから、出資してくれる人の人数を事務所内とパートの人達で聞いて下さい。

差額は私達、森野さん含めた5人で割りますから」



1人500円。



それでも私を含めた男性陣は出来るだけ盛大に送り出してあげたいから、予算は1000円。

出資を拒否した人がいれば、それは私達で負担しようと勝手に決めた。



うん(・∀・)



散々世話になったんだ。

嫌とは絶対言わせねぇ!!(゚д゚)




当然、全員二つ返事だったけど(*´・д・)(・д・`*)ネー



森野さんは私達と比べてもまだ日が浅いし、今は事務の方を手伝ってるから



私「私達は他の人より世話になってる率高いし、男の人やから多めに出すって話やねんけど森野さんどうする?

お金の事やし勝手にこっちに引っ張られんし、事務側か私達側かー‥」



「ん?いいよ?

5万位で足りるかな??」



うん。



流石森野さんwww

m9(^Д^)プギャー




私「すっげ!男前ー!!ww」



「普通だからwww」



小ネタでさえも気持ちがいいわww

(*´・д・)(・д・`*)ネー



花束の手配は出来た。



送別会は後日、行う事でパートの人達と事務所内、そして私達で決まった。



ただ専務が最後の日。

この日は休みの人でも朝だけ、来れる人は来て花束贈呈をして欲しいと言う旨も伝えた。



「優花さん、事務所は色紙全員回ったよ」



私「ありがとう♪

色紙は流石に間に合わんから、明日専務が帰る前に全員の分で渡すようにしてもらう(´・ω・`)

どうせ専務、泣くしなww」



きっと森野さんも不安なんだろう。



私は年下だけど、期間だけで言えば先輩になる。



私が弱ったらダメなんだ‥‥。



「手配の早さ、完璧じゃんw」



私「そう?

こんなんのんびりやってたら専務、おらんなった後になるやんww」



「間違いないね!!」



そう言って笑った後、森野さんは



「立ち直ったの?」



と 言った。



私「‥‥ん?

私を振るような相手に興味はないわww」



そして言った。



私「私は森野さんを一人には絶対せんから」



専務の仕事を一番に手伝っていたのは森野さん。



そして森野さんと一緒に仕事をしていたのは専務。



私の話を聞いてくれていたのが唯一専務だった事と同時に、今の森野さんの仕事内容を把握して気持ちと状況を理解していた人物は



森野さんにとっても専務しかいない。



その専務がいなくなる事。



森野さんは私と似ている。



「一人じゃないからw」



森野さんは笑った。



だけど私は専務と約束したのだ。



「森野さんを一人にはしない」と。





その時も、専務はただ「ごめん」と泣いた。