私達が取った仕事が下田にとっては不利益になるようだった
だけど私はいつでも言おう
仕事はいつでも不利益になる事ばかりが舞い込んでくる上で、それを乗り越えるから仕事が貰えるのだ と
「優花さん、ごめん
担当外れる事になったから」
森野さんに急に告げられた
まぁ、何かあったんだろう
森野さんが自分から担当を外れる事はまず、有り得ない
更に私と組んで取った仕事であれば尚更だ
森野さんは私に全て投げるような人ではない
それに私は知ってる
森野さんがどれだけ頑張っていたのかを
「ごめんね?」
森野さんはそう言うけれど
私「大丈夫!任せとけ!!(๑•̀ㅂ•́)و✧」
「助かる」
私「別に余裕やし」
ここで私の一つの疑問が生まれた
何故森野さんは外れる事になったのか
私の知る限り、森野さんは下手は打っていない
事実「最近森野さん来てないけど体調でも悪くしたん?」
そう聞かれる程だ
森野さんに話を聞けばいいのかも知れないけど、私は聞けない
森野さんが私に全てを投げて平気でいられる人ではない事は知っていたから
だから私もこの件に関しては森野さんには触れなかったし、森野さんから私に話を振ってくる事も無かった
だけど私も黙っていられる性格ではなく、多分この時は余計に「何故担当から外れたのか?」を聞く為の情報を無意識に集めようとしていたのかも知れない
私は基本的に会社にはいないし、私の見ている部分なんて10分の1にも満たないだろう
なのに、そのたった10分の1にも満たない私にも分かる事があった
森野さんに掛かってきた電話が全て下田に繋がれている
私が事務所にいる時間なんてせいぜい朝の予定を組む間の15分か、会社に戻ってからの10分
トータルして1時間もいない私に、そんなにたまたまの偶然は続くものか‥??
森野さんが外れたのはいいとしても、だ
私は??(゚д゚)
私は担当からは離れていない
なのに何故下田で、何故私には一切何も触れて来ないんだ‥‥??
森野さんは担当を離れたのに
私「森野さんが担当離れるのはいいねんけど、それとは別に何か動いてない?
異常に私、イラつくねんけど」
この時には私と森野さんの仲に変な噂が立っていて、それとは別で色々面倒臭くもなり、森野さんとの喫煙は貴重になっていた
そして今から思えば森野さん自身も私を避けていたのかも知れない
「僕自身も納得はいってはいないんだよ
だけど社長の方針ならそれは仕方が無いでしょ」
私「じゃあ私って?
今なんか私、ただのお飾りやん
森野さんが担当外れた本間の理由って何なん!??」
「別にこれと言って理由はないよ
ただ、外されたってだけ」
私「そうじゃなくて!!
私が残ってて森野さんが外れるっておかしくないか?
言うのも嫌かと思って黙ってたけど流石に私の我慢の限界超えるわ」
そこまで言って、森野さんは口を開いた
「優花さんが聞いたって気分のいい話じゃないよ?」
と