森野さんは私の性格を熟知している(・∀・)



「今ここで自分が言わなきゃ、優花さん事を荒げるでしょ?」



うん



当 然 だ w w







「まぁ自分も専務から聞いた話なんだけどね‥」



そう言って森野さんは私に缶コーヒーを渡してくれた



「どうせ優花さんはこれでしょ

子どもだからww」



私「うっさい!!w

子供なんじゃなくて他の味に浮気せぇへんだけやから!!」



森野さんは笑って



「そう言う事にしといてあげてもいいよ♪

子供相手に躍起になっても仕方が無いからねw」



そんな訳の分からない暴言を吐きながら煙草に火を点けた



そして煙を吐いたのか溜め息なのか分からない息を漏らした後で静かに言った



「ま、大きな理由と原因は下田だよ」



下田?



私には下田が絡んでくる意味が分からない



下田はどこまで行っても会社とは関係のない部外者で、そもそもそれで下田と森野さんに一体何の関係があると言うのか?



私「はぁ??」



「‥止めなさい、そうやって眉間に皺寄せるのは

女の子なんでしょ、一応」



私「いや、意味分からん過ぎて寄せるな言う方が無理やろ

男も女も関係ないで、これ」



確かに元々下田は行くとなっていた企業に「仕事を貰えそうな余地がある」と踏んで行ったのは私達だ



だけどそこには社長の許可も正式に取っていたし



もっと言えば、得意先の社長は森野さんを気に入っていた



森野さんの強みは「可愛がられる事」で、年配の社長や役員からは特に森野さんは人気が高かった



共同で取った仕事とは言え、殆どが森野さん無くして有り得ない成果だったと私は思っている



故に、その恩恵は下田も確実に受けているはずだった



事実私も森野さんも下田に対してのちょっとしたクレームは企業から受けていて、その度に頭を下げていたのは森野さんだ



「まだ少し営業に不慣れなんです

彼女は自分が責任を持って育てますので、何かあれば自分に言って下さい」







もう一度言う



下田は部外者だ



森野さんが責任を負う義理も無ければ頭を下げる必要もない



下田が「自分は雇われではない、社長と対等に仕事をしている」のであれば

そもそも森野さんが頭を下げる意味も分からないだろう



だけど森野さんも私も「共存」を望んだ



社長にも



「下田が一人で営業をかけるよりは、色んな方面から突いた方がいいでしょうし

実際あの企業は仕事取れます

だから外注に全部任せるんじゃなくて、ウチはウチで仕事取らせて

私、ただのパシリはようやらん」



そう言って話を付けた



私達は誰かが不利益になる事はしていないはずだ



私「下田?」



「まぁ自分も専務に聞いた話だからね

よく分からないんだけど」



そう言って森野さんは口を開いた