Aは喧嘩をした事もなければ



人に対して怒る事も今までしていない(・∀・)







「はぁ!?何がパフォーマンスやねん!

ゆってみろや!何がかゆってみろ!!」



Aは最早狂っているようにしか見えない(´・ω・)



私「お前のそれじゃ。

今まで散々人に言われ続けた事を“聞いてない”って嘘吐いて。



その嘘に突っ込まれへんように怒って暴れて誤魔化して。

メガネ君の手ぇ位ガチで振りほどいてみろや?

そんで私をどつけるもんならどついてみろや!!」



メガネ君が来てから暴れ出して



上司がいるから嘘がバレたら困る。



だから暴れて誤魔化す。



本当



「いい加減にしなさい」



!?(゚Д゚;)

私の頭にチョップが飛んだ。



「挑発しない!

A君を押さえるメガネさんが大変でしょ?

ほら、行くよ!!!!」



( ー̀дー́ )チッ!



あからさまな正論を述べられて私はその場を後にした。



Aはひたすら



「待てや!

俺は悪くない!!」



と叫んでいた。




「優花さんがあの場にいたんじゃ収まるものも収まらないでしょ!」



喫煙所で煙草を吸いながら森野さんは言う。



私「暴れるんなら暴れさしたったらえぇッスやん。

私はいつでもばっち来いですわ。

つーか気分悪いし」



私があの場を去ってすぐ、Aの声は止んだ。

どこまでも分かりやすい奴。



「流石にしないだろうけど、女の子を目の前で殴らせる訳には行かないでしょww

そうなったら僕がA君に怒る事になるでしょ?

未然に防げるなら防がなきゃ」



私「はいはい┐(´д`)┌

正論過ぎて言い返せんわ。

つーか森野さん、猛獣の扱いに慣れてますね」



「猛獣って優花さんの事?

自覚はあるんだw」



私「ひっで!w

普通はそこで私って言わんでしょ!!」



しかし森野さんは本当に慣れている。



「前に勤めてた会社がゴリゴリの体育会系だったからね。

揉める事も結構多かったなぁ。

でも優花さん程の人は流石にいなかったね!!(๑•̀ㅂ•́)و✧」



うん。



まあ失礼だけど許すw



しかし



「でもA君には本当に気を付けた方がいいかも知れないね。

今のA君、危害加えかねない気がするなぁ(´・ω・)」



そう。



今はまだパフォーマンスで済んでいるけれど、Aの事だ。



きっとエスカレートするだろう。



泣く時もそう。



自虐に走る時もそう。



だけど



私「どつかれるかも知らんと思って黙るつもりはないですけどね。

そんなもんで黙って堪るか!」



(*´・ω・)(・ω・`*)ネー



そんなに大人しい性格してねぇよw



私「私を黙らせたいなら私以上の結果を出せっつー話!」



「でも本当、少しA君とは距離を置いた方がいいんじゃないかな?

自分がいれば止めてあげられるけど、今日の感じじゃメガネさんも止め切れないでしょ?」



うん。



私は関わってないんだけど

アイツが喧嘩を売ってくるんだよ(´・ω・)



私「まあ極力放っときますわ」



「それがいいね」



森野さんは普段と別段変わった様子はなかったし

まあ冷静に状況を判断した上での結論だな、と。



私、優花でも客観的に考えて同じように言うだろう。



分かってはいてもAに対して納得が出来ないだけでww




森野さんはいつでも冷静で、大人しい..と言うよりは大人の落ち着いた雰囲気で



最早何故この会社にいるのかすらも謎でw



私「森野さんって怒る時ってあるの?」



「うん?怒ってたじゃない♪」



私「激おこ?」



「ぷんぷん丸だよww」




謎が多い森野さんだけど、地味に面白い。



そしてひょうひょうとしながら淡々と人並み以上をこなす。



それ位しか分からなかった森野さんだけど





その森野さんが本気で怒る時を見た。