Aは元々大人しくて真面目な人間です。



「学生の時って何して遊んでた?」



と聞けば



「ツレん家でゲームしたり漫画読んだりしてる事が多かったなぁ」



うん。



人はそれを「一人遊び」と呼ぶ(・∀・)







何も言わない?



私はてめぇに何年も一貫して言い続けているだろう。



人の話を聞け



と。



何ヶ月もずっと言い続けているだろう。



作業計画書を書け



と。



社長も在庫を数えろと言っているのではない。



在庫を合わせろ



と言っている。



話を聞けと言ってるのは1年や2年の話じゃない。



3年4年の話でもない。



5年以上に渡り続けて、だ。



それが「何も言わない」だと?



私「お前本間えぇ加減にせぇよ?

森野さんばっかり?

私、森野さんに売り上げの上げ方教えた事ないぞ?



お前全部話したのに0やんけ。

お前が話を聞いてないだけじゃ!!」



多分ダメだな、こりゃ。



今ここで「聞いてない」なんて言われりゃ私はAを殺しかねない。



しかしAは最早神がかっている。



Aは期待を裏切らない。



「は?売り上げの上げ方なんて聞いてませんけど!?」



うん。




プッチーーーーーーーーーーン(゚д゚)




私「お前いい加減ぶっ殺すぞコラァ!!」



キレた。

優花はキレた。



私「お前如きに1分でも時間割いた事自体が全ての後悔の始まりじゃ!!

お前クソ外道やのぉ!?



だからこの年なって仕事もまともに出来ひんのじゃ!!

私の目の前からさっさと消え失せろ、このボケが!!」



言いたい事は山ほどある。



つーか止まらねぇ。



けど。



「はいはい、優花さんはちょっと落ち着こうねー♪」




森野おぉぉぉぉぉ!!!!!




何だよ、そのトーンはよ!?



私「あァ!??」



「女の子がそんな口の利き方しちゃダメだよね?

分かるでしょ?

ちょっと落ち着こう!」



(´・ω・)



何なんだ、この森野さんの持つオーラ。



私の大声に気が付いて



「優花ちゃん!?どうしたん!??」



と、メガネ君と上司が駆け付けてきたけど



「ちょっと喧嘩しちゃったんです。

もう落ち着いたよね、優花さん?」



( ー̀дー́ )チッ!



私「あー..まぁ。

煙草吸ってくるわ」



あームカつく。



その時、Aがゴミ箱を蹴りながら

「まだ話は終わってないやんけ!!」

そう叫んだ。



私「あ?( º言º)」



いい度胸だ。



こんなもんじゃ足りない。




とことんまで落としてやるよ。




が。



「A君、女の子に対してその威圧的な態度はダメだよね。

これ以上ここに居てもまともな話にはならないね。

優花さんは連れて行くから、A君も頭を冷やした方がいいよ」



森野さんは至って冷静に状況を判断して、私達をとりあえず引き離すと言う的確な処置を取った。



「事情は後で説明しますね。

メガネさん、A君がこっちに来ないように押さえてて下さいね♪」



Aは



「俺が悪いんか!?」



そう言いながらずっとゴミ箱に当たっていて



メガネ君が

「A君、とにかく落ち着いて!!」

と、なだめていた。



「優花さん、とりあえず一旦この場所離れるよ?」



私「うん。このパフォーマンスが終わったらね」





そう。



Aが暴れてるのは周りにいる人に対するパフォーマンスだ。



それ以外の何でもない。