森野さんが退職するに至った一つの原因
「自分の担当する企業を理不尽に担当から外された事」
これも一つの原因だった
「優花さんって大阪での得意先の件数、半端ないでしょ?」
私「そうか?
まぁA達に比べれば多いけどw」
「優花さんは多いんだよ
で、下田はその優花さんの得意先の横の繋がりが欲しいみたいよ?」
‥‥‥‥はぃ??
「こんな言い方をすると悪いけど、優花さんは良くも悪くも“使える”んだよ
専務もそれが分かってるから自分を外すなら優花さんも一緒に外すように言ったのね
専務には下田が噛んでる事も分かってたから」
私「ほう
‥‥で?」
「今までだったら別に自分が担当を外されたって優花さんが残ってくれるなら別に自分は良かったんだよ
だけどそれが自分の納得の行かない事で、ましてや下田が噛んでる話ともなれば自分だって気分は良くないんだよ
当然専務もね」
いやいやいやいや
私は死ぬ程胸糞悪いぞ
要するに森野さんが担当を離れて私が残ってるのって
森野さんが私に任せた訳じゃない
私に利用価値があるから残されただけの話ってだけだよな?(゚д゚)
「それが仕事と言うもの」
そう言ってしまえば終わりだし、確かにそうだ
だけど今回の場合は話が違う
どうして会社の人間である私達が、部外者の人間に振り回されないといけないんだ?
って言うか、そもそも私も森野さんも下田に対して不利益はもたらしてはいない
言うなれば「WIN-WINの関係」を提案し、そこで下田も企業に入りやすくなった事は紛れもない事実
「私達のお陰で」とは毛頭言うつもりはないけれど、だけど何故そこまでの関係に持って行った森野さんが担当から外れなければならないのか‥
それは本当に下田が噛んでいるのか?
それともただ単に社長が言っているだけなんじゃないのか?
確かに下田が専務に「関係ない」と言う発言をしたのであれば、それは下田が間違っている
下田が取った仕事の受注を全て請け負っているのは専務が代表を務める会社であり、そこの従業員であるからだ
そこに対して他の人間ならまだしも「専務に関係ない」は通らない
誰に頭を下げなくても、下田は確実に社長と代表取締役である専務には頭を下げる立場にある
そんな基本的な事すらも分かっていないバカではないだろう
自分はアウトソーシングと名乗るのだから
私「分かった
私、下田と直接話するわ
つーか社長と話する
どんな理由であれ、森野さんが担当外れて私が残る事が“やらされてる事”やったら私はやらん
何なら企業の社長にも契約切ってくれ言うわ」
「だから優花さんには自分も専務も言わなかったんだよ!!」
森野さんは声を荒げた
けど
私「こんなもんいつまでも隠してられる訳ないやん
今回森野さんから聞いたってだけで、遅かれ早かれ私は誰かから絶対聞いてここに辿り着いてたやん
それとも何か?
私にこの話を聞いても黙って私に使われろ、と?
舐めんな」
私がこの世で一番嫌いな事
理不尽な命令をされる事
私「別にごちゃごちゃ喚き散らしたりはせんわw
でも森野さんがこのまま手ぇ引くなら私も引くわ
“関係ない”とは言わんし言わさん
私は自分のやりたくない事は仕事であろうがやる気はない!!」
「本当、そこまで子供になりたいもんだよ┐(´д`)┌」
私「馬鹿にすんなよ!!w」
「してないよw
でも‥優花さんはもう少し我慢を覚えな?
この先やって行けなくなるよ?」
森野さんの言う意味を知るのはもう少し後になってから