私、優花の勤める会社は年中無休の365日稼働しています。



その365日の中で商品が動かなかった日は

この会社が設立して以来、ただの1日足りともない(・∀・)




毎日何かしらの商品が数千と言う単位で動く。

だからこそ在庫は一気に数を調べてしまわないと、在庫を数えると言う作業は終らないのです(´・ω・)



だけど今のAのやり方では到底終らない。

今日半分在庫が取れたとしても、朝になってまた商品が動けばせっかく行った作業がリセットされる。



Aは完全にイタチごっこをしている事に気付いているのかいないのか



全員が退社してもAだけは社内に残り

更には休日も返上して会社に来ては、来る日も来る日もひたすらに在庫をたった一人で数え続けていた。



本来なら



「1人でそんなに頑張らなくても

みんなで一緒に頑張ろう?( ๑´•ω•)۶ヨシヨシ」



との声をかけるべきなんだろうし、Aもそれを期待していたんだろうけど




私、優花は「出来る」と言った人間に容赦はしない(゚д゚)



Aは森野さんのチャンスを奪ってまでも

「自分がやる。自分には出来る」

そう言った。



ならばやって見せてみろ。




なんだけどw



流石に毎日深夜まで在庫を数えては、休みを返上してまでも“終わりのない無駄な作業”をしているAを放っておくのも……

(*´・ω・)(・ω・`*)ネー




私「あのさ、いつになったら次に進めんの?

今のやり方のまんまじゃ永遠終わりなんかないし、在庫が揃う以前の問題やけど?」



「分かってるけど終わらんねん」



私「そらそうやろww

今のやり方でやってみて終わらんのやったら、それは“今のまんまじゃあかん”って事やねんから違う方法考えろよ」



何週間もよくやる(*´・ω・)(・ω・`*)ネー



しかしAは

「だって社長がやれって言うてんもん!!

やるしかないやんか!!!!」



………………。



はぁ?

コイツ、正気か?(゚д゚)




「社長からお前がやれって言われてんねん!

何時になろうがやるしかないし、やらんかったら言われるやんか!!」



確かに社長はそう言った。

「お前が責任を持ってやれ」と。



だけどそれは



私「あんなぁ……。

社長が言うてる“お前がやれ”って言うのは在庫を取る為に誰をどうするかの指示を出して、在庫を合わせる為にあんたがどうするか?の話を言うてんねん。

お前1人でやれって言うてるんじゃない。

大体経営者である社長が夜中まで残って休みも返上してひたすら在庫を数え続けろなんか言う訳ないやろ!

頭使って考えろや!!」



Aはいつもこうだ。



人の話を聞かない。



言われた意味を考えない。



ただ言われれば言われたままで、言葉の内容を理解しようとしない。



だから今回も

「だって社長がそう言うてんもん!」

としかならず。





「俺だって帰りたい……」



そう言って、Aは泣いた。